|
- 音が鳴る。音を視る。音を刻む。音を留める -
S/V/R/Pは、聴取体験のトランスフォームとアーカイブに焦点を当てた、まったく新しい視点のコンサート企画。
様々なフォーマットの変遷を経て、ついに物理的なメディアの介在すら必要としなくなった流通体としての音楽とその周辺状況を、VOIMASOUNDはダイレクトカッティングという方法で批評します。
このコンサートでは、ライヴ演奏される音楽と会場内の音響をそのままマイクロフォンで収集し、客席にセットした専用のカッティングマシーンを用いて、エンジニアがリアルタイムにレコード盤面へと音溝を彫り込んで行きます。針がアセテートの表面をなぞり、音楽が時間と共に刻まれていく様は美しくもあり、極度の緊張感をも伴う特別な体験です。
出演するのはVOIMASOUNDが厳選した屈指の音響職人たち。
演奏後はそのまま、溝が刻まれたばかりの盤のリスニングもお楽しみいただけます。
いま聴いたばかりの繊細な音の質感が、カッティングを通して新たな生命を宿し、再びあなたの耳へと滑り込んでくる様子を想像してみてください。
息を飲むような生々しい音楽の記録の現場。その証人となる皆さまのお越しをお待ちしています。
FilFla、Minamo、Fonicaの名義でも活動する、サウンドアーティスト/コンポーザー杉本佳一によるソロプロジェクト。
調和不調和、曖昧と明瞭、デジタルとアナログ、必然と偶然、これら相反する物を同次元で扱う事でユニークな音楽を生み出す事を目指している。
杉本の作品はニューヨークの「12k」をはじめ、ドイツ「TOMLAB」、日本の「HEADZ」など国内外の音楽レーベルから発表されており、英「THE WIRE」誌ベスト・エレクトロニカ・アルバムに選出されるなど、海外での評価も非常に高い。
また、数多くの映画/映像、演劇、エキシビジョンへの楽曲提供・制作や、CMをはじめとする広告音楽を手掛け、担当作品がカンヌ映画祭・監督週間「若い視点賞」、フランス・エクスアンプロヴァンス映画祭「オリジナル映画音楽部門賞」を受賞するなどの実績も残している。
今年5月約5年ぶりとなる新作「As Pleat」を12kレーベルより発表した。
http://www.frolicfon.com/
2008年mAtter設立。静謐な音響テクスチャーを使用し、影の現象にフォーカスした自身の初ソロ作品[d+p]の発表と共にmAtter レーベルを開始。国内外のアーティスト作品をリリースするなどの精力的な活動を展開、また国内外でのパフォーマンスを行いながら、リミックスや映像作品へ の楽曲の提供やコラボレーション等など多岐に渡る。音楽作品以外にもインスタレーション制作発表、今後はドローイング制作なども予定されている。
http://www.matter.jp/
鈴木康文と安永哲郎のデュオ。サンプリング音のループを主体とするラップトップ演奏をベースに、いくつかの電子楽器を用いて即興的に楽曲を構成する。情報の堆積により生じる文脈の生成という精神作用に対して、どのように距離を取るかを表現の中で問い続けている。
http://www.voimasound.com
鈴木康文
Commune Disc 主宰。SOUNDROOM 主催、SuperDeluxeにて毎月最終月曜日に開催。
aen 名義でのソロをはじめ、ユニット VOIMA などで活動。
http://soundroom.jp/
安永哲郎
VOIMA、HELLL、minamoなどのメンバーとして演奏活動をするほか、安永哲郎事務室名義で国外アーティストの招聘、コンサートや美術展の企画などを行う。
http://jimushitsu.blogspot.com